日本口臭学会第11回学術大会
第35回日本歯科心身医学会総会・学術大会

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名誉大会長挨拶

日本口臭学会第11回学術大会・第35回日本歯科心身医学会総会・学術大会開催に寄せて

名誉大会長 廣藤卓雄

このたび、2020年6月20日, 21日の2日間、福岡市におきまして日本口臭学会第11回学術大会・第35回日本歯科心身医学会総会・学術大会を合同で開催することとなりました。開催にあたりまして一言ご挨拶申し上げます。

私たちどもの福岡歯科大学総合歯科学講座は、以前より口臭と口臭に伴う心身症のかかわりについて臨床と研究を行っており、日本口臭学会や日本歯科心身医学会で活動しております。特に、日本口臭学会におきましては、学会設立前年の2009年に、前身である口鼻臭臨床研究会の第4回学術集会を今回と同じ福岡県歯科医師会館において開催させていただきました。その時のテーマが「口臭と心」でありました。10年後に同じ場所での「口臭と歯科心身医学」の担当学会の合同開催にあたり感極まるものがあります。

日本口臭学会第11回学術大会長の米田雅裕先生は、総合歯科学講座の同僚でありますが、第35回日本歯科心身医学会総会・学術大会長の古賀千尋先生がセンター長でありました福岡歯科大学口腔医療センターで3年間ほど勤務していました。現在も一緒に共同研究を行っています。今回、このお二人の先生が同時にそれぞれの学会を開催するにあたり相談されました。関連学会が一緒になり、研究発表や意見交換を行うことは、両学会会員や参加者にとっても非常に有意義であると思われます。また、これらの成果を社会に発信していくことは、大変重要であると考えます。いろいろなご縁を感じます。共催ということで、多くの症例や対処法などについて学ぶ機会を得ることができると思います。両学会のみなさまにおかれましては、興味の湧く、多くの企画が用意されることになっています。これらの機会を生かし、得ました多くの知識が今後の診療の糧になりますよう願っています。

また、本大会は福岡の中心である天神地区での開催であり、交通の便には大変恵まれております。学術大会に是非参加していただき、会場で活発な討論をお願いします。多くの先生方がご参加されることを心よりお待ち申し上げます。

日本口臭学会第11回学術大会 大会長挨拶

大会長:米田 雅裕(福岡歯科大学 総合歯科学講座)

この度、日本口臭学会第11回学術大会の大会長を引き受けさせていただくことになりました福岡歯科大学の米田です。口臭は他人に相談することが少ないので表にはあまり出ませんが、アンケートを実施すると多くの人が気にしていることがわかります。しかも、実際に口臭があるケース、多少気にし過ぎのケース、精神疾患のケースなどさまざまな場合があり、的確な診断が求められます。特に心の問題が絡んだケースは注意が必要です。最近の学術大会を振り返っても、口臭と心の問題は常に重要なテーマとして取り上げられ、心身医学専門の先生をお招きして議論を深めてまいりました。そして今回は、いよいよ歯科心身医学会と合同での学術大会が実現しました。口臭治療で困っていることや悩みの解決へのヒントが少しでもみつかれば幸いです。

一方、口臭ガスについての研究も必要です。口臭発生の原因がさらに明らかになり、新しい治療法が開発されれば口臭で悩む多くの国民を救うことができます。また、不安な時の自己確認や歯科医院を受診すべきかの判断を助けるために、簡便な口臭測定法の開発も求められています。これらの課題についても最新の知見をお寄せいただけたら幸いです。

本学会は歯科医師だけでなく、さまざまな業種の方が参加されています。また、大学の先生と開業医の先生がうまく連携していることも特徴です。学術大会でも基礎的研究だけでなく臨床研究や症例報告も多く発表されています。今回も幅広い内容の発表をお待ちしております。また、さまざまなテーマの講演やシンポジウムを企画しておりますので活発なディスカッションをお願いします。 福岡といえば、とんこつラーメン、もつ鍋、水炊き、辛子明太子などが有名ですが、その他にも鉄鍋餃子、焼き鳥、お寿司、超やわらかい博多うどんなどもおすすめです。皆様のご参加をスタッフ一同、心よりお待ちしております。

第35回日本歯科心身医学会総会・学術大会 大会長挨拶

大会長:古賀 千尋(福岡歯科大学 口腔医療センター)

皆様こんにちは、第35回日本歯科心身医学会学術大会大会長を担当いたします福岡歯科大学口腔医療センターの古賀千尋と申します。今回の日本歯科心身医学会は、第11回日本口臭学会との併催にて行います。この二つの学会は、大変重なり合う部分が多い学会であり、名誉大会長の廣藤卓雄先生、口臭学会大会長の米田雅裕先生と一緒に学会を行うことができることを大変嬉しく思います。

現在福岡歯科大学口腔医療センターの口臭外来を立ち上げられたのは他ならぬ米田先生で、その後を引き継いで現在口臭外来を行っているのが私です。当初口臭について解らないことが多く、米田先生に教えてもらいながら何とか口臭外来を行なっておりました。口臭外来にて感じることは、口臭外来を受診する患者の多くは実際には口臭はなく、仮性口臭症や自己臭症の状態であると思われる事です。口臭がない患者さんに測定結果を告げ、口臭がなかったことを説明すると困った顔をされ、なかなか納得されません。中には攻撃的になる患者さんもいます。どうやって現状を説明し納得してもらうかですが、上手に説明する引き出しを持たない自分がいます。心理的アプローチも必要ですが、ガスの問題もあります。

今回のテーマは「口臭症に対する心身医学的アプローチ -口臭を推理する- 」としました。心理学的な理解を深めるとともに、口臭が発生するメカニズムについても理解が深められるようにプログラムを構成しております。沢山の先生にご参加いただき、二つの学会を一緒にして良かったと思っていただけるように誠心誠意準備いたしますのでよろしくお願いいたします。今回の併催にて2つの学会が相乗効果を生み、ますます発展していくことを願います。最後に学会の併催を認めていただきました口臭学会の福田光男理事長、歯科心身医学会の安彦善裕理事長、関係者の皆様に感謝いたします。

【重要】学術大会は誌上開催に変更して開催いたします。
誌上開催について、詳しくはコチラをご覧ください。

事務局

福岡歯科大学 総合歯科学講座
〒814-0193
福岡市早良区田村2-15-1
TEL:092-801-0411(代)
(内線 125)
E-mail:
jamsjspd@college.fdcnet.ac.jp

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